タクシー業界の裏話

タクシーの歴史|100年以上続くタクシーは一体、いつ誕生したの?

日本のタクシーの歴史はなんと100年以上もあります。時とともに、タクシー業界はそのスタイルを変化させてきました。一方で、ずっと変わらないこともあります。それは、

「100年以上、タクシーは世の中から必要とされ続けてきた」

ということです。タクシー業界に興味がある方は、こちらの記事からタクシーの歴史に触れてみてはいかがでしょうか。そしてタクシー業界に携わる方は、ご自身のお仕事をご家族に自慢できるようになると思います。参考にしていただけると幸いです。

【1912年】タクシーの歴史幕開け

タクシーが日本に誕生したのは今から100年以上も前、1912年まで遡ります。

現在の有楽町に「タクシー自動車株式会社」が本社を構えました。当時の自動車は外国から入ってきた、まさに昔の映画とかに出てくるような、細いタイヤと丸いライトが特徴の可愛らしいデザインでした。

日本のタクシーの歴史を解説

タクシー自動車株式会社は、この「T型フォード」という自動車をわずか6台だけ稼働させて営業を開始しました。当時から料金メーターを搭載しており、料金は最初の1マイルが60銭、それ以降は0.5マイルごとに10銭増しだったそうです。(1マイル=1.609キロメートル)そして夜間、天候の悪い時には割り増し運賃が設定されるなど、現在のタクシーの料金体系に非常によく似ていますね。

ちなみに当時の山手線の1区間の料金は5銭だったらしく、タクシーはかなり贅沢な乗り物としてブランドを築いていました。

同社は、上野駅と新橋駅を拠点に営業していたという記録が残っており、いわゆる「流し営業」は全くやっていませんでした。

東京駅の開業でタクシーが全国的に普及!1円均一「円タク」も!?

その後、1914年に東京駅が開業してことで、東京駅でも営業をするようになり、タクシーは全国に普及しました。しかしその地域ごとに料金体系が全く違ったため、苦情に繋がることが多かったようです。その結果大阪では、大阪市内を1円均一で走る「円タク」という制度が出来上がり、その後東京、そして全国に広がっていったことが分かっています。

日本のタクシーの歴史を解説

【1930年-1950年頃】タクシー業界は戦争の影響で業界は圧迫される

この頃はタクシー業界にとって冬の時代と言えるかもしれません。満州事変や第一次世界大戦、第二次世界大戦という大きなダメージがあったせいで、せっかく発展し始めたタクシー会社に対する国からの規制が非常に厳しくなってしまいました。タクシーの燃料である石油は、当時の社会の優先順位的に軍事に使用する方が大事でした。そのため、「流し営業」を禁止されたり、車両や物資の制限があるために会社の規模も縮小せざるを得なくなりました。

日本のタクシーの歴史を解説

【1950年-1980年頃】タクシー業界はヤンチャなタクシーが多かった

この時代といえば、何といっても「神風タクシー」です。(今はこのような営業はご法度ですよ(笑)当時も違法ではあったんですが。)ところで「神風タクシー」を知っていますか?

神風タクシーって?

もしかすると、最近の若い方であれば聞いたことがないかも知れません。神風タクシーとは、物凄い乱暴な運転をしたり、お客さんに高額な運賃の請求する「荒れた」タクシーのことを言います。

その背景には、タクシー会社から日常的にかなりきついノルマを課され、ドライバーがどうしようもなくそのような行為に及び始めたのだと言われています。また、この時代は「白タク問題」も起こり始めました。白タクとは、要するに「白いナンバーで営業しているタクシー」です。つまり認可を受けずに、勝手に営業してしまっているので、今も昔も違法であることには変わりありません。どうしても個人でやる方が利益は高くなりますから、このようなドライバーが増加したんでしょうね。しかし、その結果良いこともありました。

個人タクシーの誕生

白タク問題が横行したため、東京で1959年、「個人タクシー」の営業が許可されたのです。「やはりタクシードライバーをやるならガッツリ稼ぎたい!」という考えの方にとって、これは大変画期的な出来事になりました。もちろん現在は会社員のタクシードライバーでも安定して稼げますし、実績に応じて高収入を手にすることも可能になっています。しかし個人タクシーは、それに加えて完全に自分のペースで働けて、収入も高いので、個人タクシードライバーになることを目標に頑張っている社員さんも多いようです。

【1990年-2000年頃】タクシー業界で、料金が多様化される

この頃からタクシー業界は、より多くの顧客がよりタクシーを利用しやすくするために運輸省が主体となって運賃や料金の多様化、需要の喚起を目的としたサービスの多様化を求め始めました。国を上げてタクシー業界がより良くなるよう動き始めたのがこの時期です。また、利用者の安全を考えて、ある一定の条件を満たさなければ、新規でタクシードライバーに参入出来なくなる制度も制定されました。

【2000年-2010年頃】タクシー業界で規制緩和が施行される

2002年にタクシーの規制緩和が施行され、爆発的にタクシーの台数が増加しました。規制緩和自体はタクシー会社にとっては大きな問題ではないのですが、ドライバー個人にとっては非常に重大な影響がありました。何と言っても給料が大きく下がってしまったからです。そもそも規制緩和とは、タクシー事業者同士の自由競争を促すために始まりました。要するに、「タクシーの台数を自由に増やして、好きなだけ営業利益を上げたら良いですよ」というのがコンセプトになっています。しかし、このような制度を作ってしまうと、当然しわ寄せはドライバーにやってきます。というのも、タクシーの数が増えれば増えるほど、ドライバーがお客さんを乗せる機会は減ることになり、彼らの報酬は減少してしまうからです。そのため、規制緩和が始まってからというものタクシードライバーの給与問題が浮き彫りになったと言われています。

現在のタクシー業界

100年経った現在も、日本中どこかでタクシーが活躍しています。ところで、これまではタクシーはセダンタイプが基本でしたよね。多くのタクシー会社がクラウン系のセダンを採用していました。しかし現代では、違う形のタクシーが登場していますよね。この車両は「JPNタクシー」と呼ばれています。トヨタのシエンタをベースにした車で、広い室内空間が特徴でお客さんからの評判は上々です。スライドドアで開口部が大きく、床も低いため幼児から高齢者まで乗り降りもしやすいので

「おもてなし」の車です。

日本のタクシーの歴史を解説

コロナ禍で延期となってしまいましたが、オリンピック開催時期に合わせて、日本に訪れる外国人の方々をおもてなしするべく、タクシー業界とトヨタ自動車がタッグを組んで完成させた素晴らしいタクシーですから、今後オリンピック開催時にJPNタクシーの走り回る姿が待ち遠しいですね。さて、このように車両ももちろんですがタクシー業界で働く人たちの意識も変わってきています。

タクシー業界の「副業解禁」

それは「副業解禁」の流れが影響しています。国内大手企業も、社員の副業・兼業を認めるケースが増加していまよね。タクシードライバーは基本的に毎月12日~13日出勤します。一般的な会社員に比べて自由な時間が非常に多いですよね。その割にちゃんと走れば稼げる。そのため、タクシードライバーをしつつwebデザイナーやライターをしたり、シングルマザーがタクシードライバーをしたりと、タクシードライバーという仕事が、現在の「自由な働き方」に非常にマッチするようになってきました。副業される方は、大勢のお客さんを乗せて会話をすることが自分自身の経験にもなって、他の仕事にも活かせるんでしょうね。それに自由な働き方が出来る分、育児や家事などのやらなくてはならないタスクと両立できるので、人気が出てきているのでしょう。

これからの時代、タクシー業界もどんどん変化していくことが予測されます。しかし、悪い方向ではなく、現代の自由な社会にどんどん適合しているので、タクシーはもっともっと面白くなっていくと予想できます。

日本のタクシーの歴史を解説

まとめ【タクシードライバーは常に世の中から必要とされてきた】

現在まで100年以上もの間、タクシー業界は世の中の様々な事情に影響されながらここまで成長してきました。東京の有楽町で事業がスタートした日から本日まで、毎日どこかでタクシーが走っています。それほどまでに、タクシーは世の中から必要とされ、あたりまえに日常に存在し続けるようになったのです。その根幹にはタクシードライバーが繋いできた人と人との絆があると言えます。筆者も、雪の日にタクシーに乗り込んだら「寒いでしょう」といってドライバーさんが暖房を強めてくれたり、仕事で悩んでいたときにたまたま乗ったタクシーで話を聞いてもらったり、タクシーのドライバーさんからもらった優しさが沢山あります。

だからこそ、これからもタクシー業界は成長していくことでしょう。こんなに面白いタクシーの世界、良かったら覗いてみてはいかがでしょうか。

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