「毎日10人に名刺を渡せ」──指名客を獲得した新人ドライバーの執念

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「毎日10人に名刺を渡せ」──指名客を獲得した新人ドライバーの執念

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──指名客を獲得した新人ドライバーの執念

「またあなたにお願いしたいです」
そんなひと言をお客様からもらえるようになるまで、どれくらい時間がかかると思いますか?

今回は、指名ゼロからスタートした新人タクシードライバーが、地道な努力で“常連客”を獲得していった実話をもとに、ファンを増やすためのヒントをお届けします。

◆ 入社3ヶ月、売上は“平均以下”

主人公はKさん(40代・元サービス業)。
未経験からタクシードライバーに転職した当初は、地理もわからず、アプリ配車も不慣れで、営業成績は同期の中でも下位。

特に悩んでいたのが、「自分だけ指名客がまったくいないこと」でした。
周囲のベテランドライバーには、出勤時間を狙って予約が入る人も。
「この差はなんなんだ…」
Kさんは焦りを感じていました。

◆ きっかけは、ある先輩の言葉

そんなKさんに、ある日ベテランの先輩がこう声をかけました。

「毎日10人に名刺を配ってみなよ。絶対に変わるから」

最初は半信半疑だったものの、
「何もしないよりはマシだ」と思い、実行に移すことに。

◆ 「毎日10人」は簡単じゃない

名刺を配るといっても、タクシーに乗るお客様は1日20〜30人。
中には短距離で会話ができないこともあれば、そっけない人もいる。

それでもKさんは、少しでも会話が弾んだ相手に名刺を渡すことをルール化。
たとえばこんなひと言とともに:
• 「また機会がありましたら、ぜひご指名ください」
• 「何かの際にお役に立てれば幸いです」
• 「アプリからもご指定いただけます」

最初は無反応が続き、「意味あるのか?」と疑い始めたこともありました。

◆ 小さな“返事”が、大きなきっかけに

ある日、名刺を渡したビジネスマンから、数日後にGOアプリ経由で指名が入りました。

「この前乗ったドライバーさん、感じよかったからもう一度お願いしたくて」

その日を境に、Kさんのモチベーションは一変。
「確かに“地道に名刺を渡す”って、意味があるんだ」と実感します。


◆ “10人”を毎日続けた結果…

名刺配りを始めてから3ヶ月後、Kさんは月に20~30件の指名を受けるようになりました。
リピート率が上がると、売上も安定し、収入は1.5倍近くに。

さらに、指名のお客様は距離が長め・時間が合いやすい・チップも多めという傾向もあり、効率のよい営業スタイルが確立されていきました。

◆ Kさんの“名刺配りルール”

Kさんが意識していたのは、以下のような点でした:
1. 会話ができたお客様だけに渡す(押しつけない)
2. 名刺はきれいな状態で、メモ欄に乗車日時を記録
3. 「またご利用いただけたら嬉しいです」と感謝を込めて渡す
4. アプリからの指名方法も一言添える

→ 「無理に売り込む」のではなく、“ご縁があれば、また”という自然なスタンスを心がけたといいます。

◆ なぜ“名刺を渡す”だけで結果が変わるのか?

名刺には、こんな効果があります:
• 名前と顔を記憶に残す
• 次回利用時の「安心感」になる
• 接客に“プロ意識”を感じさせる

そして何より、「あなたを覚えてくれている人がいる」という安心感が、お客様にとって大きな価値となるのです。

◆ まとめ|“指名される人”になるために

✅この記事のまとめ:
• 指名客は、“地道なコミュニケーション”から生まれる
• 「毎日10人に名刺を渡す」ことで接点と印象が積み上がる
• 押し売りではなく、“覚えてもらう”接客が大切
• 指名が増えると売上も安定し、仕事のやりがいが高まる
• 最初の1人を得るまでが勝負。続ければ必ず変わる

“ただのドライバー”から、“選ばれるドライバー”へ。
Kさんのように、小さなアクションを積み重ねた先に、確かな結果が待っています。

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