タクシーの仕事は本当にブラック!?元タクシードライバーが解説

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タクシー運転手の魅力

タクシーの仕事は本当にブラック!?元タクシードライバーが解説

タクシードライバーは、実はやりがいある楽しい仕事です。

タクシードライバーの仕事はブラック?実は魅力が沢山!
様々な意見はありますが、世間一般の方はタクシードライバーの働き方や職業に対して「ブラック」のイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、それはあくまでもイメージにすぎません!
では、実際のタクシードライバーの仕事にはどのような「やりがい」「魅力」があるのでしょうか。そして、世間のタクシードライバーに対する「ブラック」なイメージはどこから生まれてしまったのでしょうか。実はとても楽しい仕事である、タクシードライバーについて迫っていきます。

タクシードライバーのイメージは「ブラック」

タクシードライバーという仕事に対してのイメージは、世間一般ではよくありません。そう思われてしまっている主な理由は以下の通りです。
  • 給料が歩合制
  • 夜勤があるのに給料が安い
  • とにかく過酷で残業が多い
  • 仕事を失った人が最後に行きつく場所
これらの理由をまとめると、「過酷で給料が低い、最後の就職口」といったイメージです。実際に筆者がタクシー会社の採用試験に行ったときに、「合否結果はご家族に連絡しても問題ありませんか?」と訊かれたのを覚えています。業界の人間であっても、タクシードライバーのイメージがよくないことを承知していることに驚いてしまいました。

では、実際のところはどうなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

タクシードライバーの悪いイメージはほぼすべて間違い!

タクシードライバーの仕事はブラック?実は魅力が沢山!
世間一般のタクシードライバーのイメージは、ほぼすべて間違いです。法人タクシーや個人タクシー、ハイヤーや観光など、ドライバーとして活躍する場所によって若干の差はあります。しかし、先に紹介したタクシードライバーの「ブラック」なイメージは、そのほとんどが間違っているのです。

タクシードライバーの平均収入は約400万円

タクシードライバーが安月給であるというイメージが付いたのは、給与形態が歩合制であることと関係しています。普通のサラリーマンと違い、タクシードライバーの給料は売上の約60%がドライバーに入り、残りの40%が会社の収入になる計算方法です。

気になるタクシーの売上ですが、1ヵ月で1台およそ54万円と言われており、その60%の約32万円がドライバーの取り分になります。年収になおせば約400万円になる計算です。(日本全国のタクシードライバーの平均年収)日本人の年収のボリュームゾーンが300万円台なので、平均以上の年収がもらえることになるのです。

さらに、タクシードライバーの中には月収で50万円、60万円を稼ぐ人も少なくありません。頑張り次第ではありますが、年収にすれば500万円、600万円も狙える仕事なのです。つまり、タクシードライバーは自分の努力次第で収入を上げることができる、やりがいある仕事なのです。
タクシードライバーの仕事はブラック?実は魅力が沢山!

タクシードライバーの労働時間や休憩は厚生労働省が厳しく管理している

タクシーは24時間、年中無休で希望の場所に配車されているため、タクシードライバーは「残業が多い」「休憩がない」というイメージがついてしまっています。確かに「こんな時間にお客さんいる?」という時間も走り回っているタクシーを見たら、そう思ってしまうのも無理はありません。

しかし、実際はかなり厳しいルールのもと、タクシードライバーの労働時間や休憩、勤務形態は管理されています。タクシー会社の勤務に関することは、厚生労働省直々に管理されており、違反すれば厳しい罰則が与えられるようになっています。その法律の一部が以下の通りです。

タクシー会社の労働時間の法定規則

  • 1か月の拘束時間は262時間を限度とする。ただし労使協定がある場合は、1年のうち6か月までは270時間に延長できる。
  • 隔日勤務(日勤と夜勤をくっつけた勤務形態)の拘束時間は21時間以内。また、勤務終了後20時間の休憩が必要である。
隔日勤務とは、日勤と夜勤の時間を足して2日分一気に仕事をし、次の2日間が休みになる勤務形態のことです。多くのタクシー会社でこの制度が採用されています。また、隔日勤務の場合、休憩を1乗務3時間必ず取らなければいけないと決められています。

何よりも、お客様の命を預かる大事な仕事。体に不調があったり、心身に異常があったりすれば事故につながることもあり、お客様に迷惑がかかります。お客様を快適に、安全に目的地まで乗せるために、タクシードライバーは休日に体を休めることも仕事のうちです。

タクシードライバーになるには資格が必要!

タクシードライバーの仕事はブラック?実は魅力が沢山!
タクシードライバーといえば「おじさん」のイメージが強い業界。実際、ドライバーの高齢化は進んでおり、世間のイメージも相まって、若い人や女性には避けられがちな業界です。そのせいか、タクシードライバーは定職(正社員)に就くための最終手段のように思っている方も少なくありません。

しかし、実際にタクシードライバーになるにはいくつかの試験をクリアしなければなりません。会社に雇ってもらうこともそうですが、運転免許や年齢制限、そして地理試験にクリアしなければならないのです。

まず、タクシードライバーに必要なのが「第二種運転免許」です。一般には「二種免」と呼ばれる運転免許ですが、取得には条件があります。
  • 第一種運転免許(普通免許)を取得してから3年以上経過していること
  • 年齢が21歳以上であること
さらに、この免許を取っただけではタクシードライバーとしてデビューはさせてもらえません。都市部では地理試験が実施されており、入社後に研修で講習と試験を受ける必要があります。これをクリアして、晴れてタクシードライバーとしてお客様をお乗せすることができます。

また、タクシー会社の中には外国人観光客のために英語のスキルをドライバーに求めることもあります。そのほか、コミュニケーションスキルや地理を把握するスキルなどを求められる仕事であることも事実。タクシードライバーは乗ってくれたお客様を正確に目的地に運ぶことに加え、楽しさや快適さを提供することも仕事のひとつです。簡単そうに見えて、誰でも簡単にできる職業ではないのです。

タクシードライバーは楽しくてやりがいのある仕事!

タクシードライバーの仕事の実態について紹介してきました。イメージだけで「よくない仕事」と決めつけて避けていた人にとっては、意外な事実ばかりでしょう。頑張ったら頑張った分給料に反映され、休みもきっちりあり、かつ誰でもなれるような職業ではありません。

しかし、業界全体で人手不足が叫ばれる昨今。もしタクシードライバーに興味を持ったら、一度挑戦してみるのはいかがでしょうか?
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