歩合制で稼ぐには“戦略”が必要だ

～なんとなく走るのをやめて「売上思考」に切り替えよう～

「長時間働いているのに、思ったほど稼げない…」
「なんとなく流しているけど、売上にムラがある」
「稼げる人と自分、何が違うんだろう？」

タクシードライバーの給与形態には、「歩合制」を導入している会社が多くあります。
つまり、自分の売上がそのまま給料に反映される＝頑張り次第で収入が伸びるということ。

しかし裏を返せば、やみくもに走っていても稼げないという厳しさもあります。

そこで大切なのが――
“戦略的に動く”という発想です。

今回は、歩合制で安定して高収入を得るための戦略的営業術を、わかりやすくご紹介します。

歩合制には、次のようなメリットがあります
• 頑張った分だけ収入が増える
• 経験や年齢に関係なく成果が出る
• 効率よく働けば、短時間でも稼げる可能性がある

ですが、同じ時間働いても稼げる人・稼げない人が出てくるのはなぜか？

それは、**「売上を上げるために考えて動いているかどうか」**の違いにあります。

✅ 戦略①：時間帯ごとの需要を把握して動く

「今、この時間帯にタクシーが必要とされている場所はどこか？」
これを意識して動くだけで、“空振りの時間”が激減します。

たとえば
• 朝7〜9時：住宅街から駅・病院へ向かう通勤・通院客
• 昼11〜13時：役所や商業施設での短距離移動需要
• 夜20〜24時：飲食街・繁華街での高単価・長距離狙い

▶︎「時間×場所」の組み合わせをマスターすれば、動く意味が明確になります。


✅ 戦略②：配車アプリを“使いこなす”

アプリ配車（GO・S.RIDE・DiDiなど）は、今や売上の柱の一つ。
でも、ただ“鳴るのを待つ”だけでは不十分です。

重要なのは
• 鳴りやすい時間帯・エリアを記録しておく
• 高評価を維持することで配車率アップ
• 通知に即応することで優先表示されやすくなる

▶︎アプリは“受け身”ではなく“データを活かすツール”として活用するのが戦略的です。


✅ 戦略③：営業スタイルを柔軟に使い分ける

流し、付け待ち、アプリ――どれか一つに頼るのではなく、状況に応じて使い分けるのがプロの動き方です。
• アプリが鳴らない時間帯 → 病院や商業施設で付け待ち
• 雨の日やイベント終わり → 駅や会場付近で積極的に流し
• アプリ＋短距離の合間に長距離狙いスポットへ

▶︎「戦術を持って動いているか」で売上の安定度が大きく変わります。

売れているドライバーは、日々の記録を取り、独自の“勝ちパターン”を持っています。

記録すべき項目は
• 時間帯ごとの売上
• 場所と乗車傾向
• どのアプリがどこでよく鳴るか
• 長距離が出やすい場所・曜日・天候

▶︎これを続けることで、“自分専用の営業マップ”ができあがります。
→ 「なんとなく」から「確信をもって動く」営業へ。

売上が安定すると
• 焦りがなくなり、安全運転に集中できる
• 接客にも余裕が出て、高評価・再乗車につながる
• プライベートの計画も立てやすくなる

つまり、戦略的に稼ぐ＝心にも時間にも余裕を持てる働き方が実現するということです。

歩合制のタクシー営業は、自由度が高いぶん「自分次第」の要素も大きい仕事です。
でも、だからこそ――

「稼げるドライバーになるかどうかは、“戦略を持って動くか”にかかっている。


✅この記事のまとめ
• 歩合制は「考え方」と「動き方」で収入が大きく変わる
• 時間帯×場所の読み方が営業の基本
• 配車アプリを“使いこなす力”が大切
• データを記録・分析して“自分の営業地図”をつくる
• 稼げるようになると、心のゆとりも手に入る

“長く働きたい”“もっと収入を上げたい”という方こそ、
「考えて動く」営業スタイルを、明日から意識してみませんか？