“流しの天才”に聞く、客が多い道・少ない道の見極め方

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“流しの天才”に聞く、客が多い道・少ない道の見極め方

タクシー
同じ車、同じ街、同じ時間帯。
それなのに、あるドライバーは次々にお客様を乗せていき、
もう一方は空車のまま、ぐるぐる回って時間だけが過ぎていく――。

この違いは、“街の読み方”にある。

今回は、「流し一本で月収70万をキープする男」として営業所内でも知られるKさん(50代)が実践する、“客が多い道・少ない道”の見極め方と考え方をインタビュー形式で深掘りしていきます。


◆ 「地図じゃなく、“動線”を見ろ」──Kさんの流し哲学

「大事なのは“場所”じゃなく、“動き”。止まってる建物より、そこから“人が出る方向”に意味がある」

Kさんは地図よりも、**人の“流れ”と“出口”**に注目する。

たとえば:
• 病院前より「裏口から駅に向かう細道」
• ホテル前より「ロビーと駅をつなぐ信号交差点」
• 大型オフィスの正面より、「コンビニと地下鉄の間の抜け道」

▶ 「目的地」よりも「そこへ向かう動線」に張るのが、Kさん流の“当てる方法”。


◆ 客が多い道はこうして見極める!

✅ 1. 「信号の動き」で“客の流れ”を読む

「青信号で歩き出す人が多い=駅・目的地に向かってる」
「赤信号で立ち止まっている人が多い=“いま拾える”確率が高い」

信号ごとに、人の動きと向きを観察するのがKさんの基本。
特に、横断歩道を渡る人の“先”にタクシーがいないかを常に意識する。


✅ 2. 「スマホを見る人」に注目せよ

スマホを手に持っている人、立ち止まって画面を見ている人。
その中に、**アプリ配車を呼ぼうとしている人=“今すぐ乗りたい人”**が混じっている。

「そういう人が増えてきた通りは、アプリより早く“流し”で拾える。」

▶ アプリが鳴る前に、リアルタイムで気配を察知することができれば、それが“拾える道”になる。


✅ 3. 「他のタクシーの空車率」を見る

「同じ場所に5台いて、1台も人が乗ってなければ“外れ道”。
でも、同じエリアで1台だけサッと乗せて動いていくなら“当たり”がある。」

他のドライバーの動きを“自分のセンサー”として活用するのもKさん流。
▶ 「数」より「動き」を見て、静かな中に潜む当たりを拾う。


◆ 逆に「客が少ない道」はこう見抜く

❌ 道幅が広いのに、歩行者がいない

▶ 見た目は立派な大通りでも、歩行者ゼロ=無風エリアと判断して見切りをつける。


❌ タクシーが何台もハザードで待機している

▶ 「その場に“当たり”があっても、順番が回ってこなければ意味がない」
▶ 自分が“5番目以降”になりそうなら、さっと離脱が正解。


❌ バス・地下鉄のアクセスが良すぎるエリア

▶ 交通機関で十分カバーされている場所は、わざわざタクシーに乗らない人が多い。
▶「便利すぎる街」はタクシーに頼られにくい街でもある。


◆ 「外れたとき」こそが勝負どころ

「“この道ダメだったな”と思ったときに、どう切り替えるか。
そこで“次の拾える道”が頭に浮かぶ人が強い。」

Kさんは毎回の外れを「学び」に変えて記録している。
“何時に、どの道が鳴らなかったか”の**“外れノート”**をつけ続けて10年以上。

▶ その蓄積が、“鳴らない場所を避ける力”=稼ぎを支える最大の資産になっている。


◆ まとめ|“街を見る目”が営業力になる

✅この記事のまとめ:
• 客が多い道は、「目的地」ではなく「人の動き」で見極める
• 観察すべきは信号、スマホ、他車の動き
• 少ない道は“歩行者ゼロ・タクシーの行列・公共交通が強い”の3点で判断
• 外れた道は記録に残して、“鳴らない理由”を言語化する習慣をつける


“流しの天才”に共通するのは、街に対する“観察力”と“蓄積力”。

アプリ全盛の時代でも、
自分の目と感覚を武器に走るドライバーは、
**「街の温度を読むプロ」**として、静かに数字を伸ばし続けています。

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