元自衛官・元工場勤務…異職種からの転職成功例まとめ

「タクシー運転手なんて未経験では無理だろう」「運転も接客もやったことがない」──
そう思って一歩を踏み出せない方も多いかもしれません。

ですが、実際にはまったくの異職種から転職して成功している人が多数います。

今回はその中でも代表的な3つの職種（自衛官・工場勤務・営業職）からの転職事例をご紹介し、
タクシー業界で“どう活かせたか”を解説していきます。

自衛隊を定年より前に退職し、民間への転職を考えたAさん（40代）。
最初は運送業を検討していたものの、より柔軟な働き方と人との接点を求めてタクシー業界へ。

◇ 活かせたスキル：
• 時間厳守・身だしなみなど「規律」の意識
• 予測や判断力を要する「冷静な対応力」
• 道路状況や緊急時でも慌てず行動できる胆力

面接でも「元自衛官＝誠実」「信頼できる」という印象があり、
未経験ながらスムーズに内定獲得。現在では、役員送迎も任されるほどのベテランドライバーに。

Bさんは高校卒業後からずっと製造業一筋で働いてきた職人気質の30代男性。
機械化・リストラで先行きに不安を感じ、「人間関係の煩わしさが少ない」「1人で黙々と働ける」
タクシー業界に関心を持ち転職を決意。

◇ 活かせたスキル：
• コツコツ真面目に取り組む「継続力」
• 決められたルールを守る「正確さ」
• 1人でも集中して働ける「自己完結力」

「接客は不安だった」と語るものの、聞き上手で口数が少ない分、お客様が落ち着けると好評。
今では売上も安定し、「自分に合った仕事だった」と語ります。

Cさんは営業経験20年以上の50代男性。ノルマや年齢の壁を感じて転職を決意。
「成果が収入に直結する」「自分の裁量で働ける」タクシー業界に魅力を感じ入社。

◇ 活かせたスキル：
• 人との距離感をつかむ「コミュニケーション力」
• 時間帯やエリアごとに戦略を立てる「マーケティング感覚」
• 顧客ニーズを読み取り、常連客化を狙う視点

GOアプリや自社無線だけでなく、自分から名刺を渡してリピーターを増やすなど、
営業出身らしい“攻めのスタイル”で短期間にトップドライバーに。

タクシー業界は、他業種からの転職者が多いのが特徴です。
その理由は大きく3つ。
• 入社時に二種免許を取得できるサポート制度がある
• 個人の適性を重視してくれる会社が多い
• 年齢に関係なく、“真面目にやれば稼げる”評価軸がある

つまり、「前職で何をやっていたか」よりも、
“これからどう働きたいか”が重視される世界なのです。

前職に関係なく、転職後に安定して活躍している人には以下の特徴があります。
• 素直に学べる人（プライドが邪魔をしない）
• 勤務時間や生活スタイルを自分で管理できる人
• 地道な積み重ねを評価される仕事に魅力を感じる人
• 人との会話が得意じゃなくても、“思いやり”がある人

つまり、口下手でも、人見知りでもOK。
「真面目に、誠実に」それだけでチャンスがあるのがタクシー業界です。

自衛官でも、工場作業員でも、営業でも。
どんな職種の出身でも、タクシー業界で活躍している人はたくさんいます。

大事なのは、「この業界でどう働きたいか」。
そして、「今より前に進みたい」という気持ちです。

経験や年齢に縛られず、“第二のキャリア”としてタクシー業界を選ぶ人が増えている今、
あなたも、自分の新しい可能性に気づけるかもしれません。