地方で働くという選択肢──都市部よりも稼げるって本当？

──都市部よりも稼げるって本当？

「やっぱり、稼ぐなら東京？」
「地方勤務って、収入は落ちるんじゃないの？」

そう思っている方も多いかもしれません。
でも、実は**“地方でこそ安定して稼げる”**というケースが、タクシー業界には存在します。

家賃や生活コストの安さに加え、エリア特有の「稼げる仕組み」もある──
今回は、地方勤務のリアルとメリットを、都市部と比較しながら解説していきます。

確かに、東京や大阪といった都市部では、
• 人の流れが多い
• ビジネス街や繁華街が集積している
• 法人契約や配車アプリの利用も多い

という特徴があり、“稼ぎやすい土壌”が整っているのは事実です。

ただその一方で…
• ドライバー数も多く、競争が激しい
• 道路が混雑していて効率が悪い
• 駐停車の規制が厳しく営業の自由度が低い

など、「収入＝単純に都心」というわけでもありません。

意外かもしれませんが、以下のような地方都市では、タクシーのニーズが非常に高いのです。

◎ 稼ぎやすい地方エリアの特徴：
• 公共交通機関が少ない＝移動手段としてタクシーが必要
• 高齢化が進んでおり、買い物や通院での利用が多い
• 地元企業や行政機関との契約送迎がある
• 観光地エリアでは旅行客の需要も安定

たとえば──
北海道・函館、長野・松本、広島・福山、鹿児島・霧島、沖縄・那覇など、
「意外とタクシーが稼働している地域」が数多く存在します。

地方勤務の大きなメリットは、生活にかかるコストが都市部よりも圧倒的に低いという点です。

たとえば家賃に関しては、都市部だと1LDKで月8〜12万円ほどかかることもありますが、地方では2LDKの広さでも月3〜6万円程度で住める場合が多く、家族持ちにも嬉しい条件です。

また、食費や外食費も都市部に比べて割安で、飲食店やスーパーの価格帯が全体的に“ローカル価格”で安めです。

さらに、駐車場代についても差は歴然。
都心では月2〜3万円が相場のところ、地方では月3,000円〜5,000円ほどで借りられるケースもあり、車社会の地方では大きな経済的メリットになります。

このように、地方で働くと収入がやや下がったとしても、出費が大幅に抑えられるため、実質的な可処分所得（自由に使えるお金）がむしろ増えることもあるのです。

たとえ月収ベースで都市部より低めでも、実質的な可処分所得（使えるお金）が増えるのが地方の強み。
加えて、会社によっては借上げ社宅や住宅補助制度も整っています。

◎ ケース①：観光地＋配車アプリ活用

【勤務地：長野県松本市】
昼は観光客の駅送迎やホテル対応、夜は地元住民の足として活躍。
アプリ「GO」にも対応しており、予約配車が多い。

▶ 月収目安：25万〜35万円＋歩合
▶ 家賃：2LDKで約5万円、社宅あり


◎ ケース②：高齢化地域で固定利用あり

【勤務地：広島県福山市】
病院や買い物など、日常利用のリピーター多数。
「いつものあの運転手さん」が信頼され、無理なく安定した営業が可能。

▶ 月収目安：22万〜30万円前後
▶ 定時で帰れる日も多く、プライベート重視派に人気

• 自然や静かな環境で働きたい
• 生活コストを抑えて貯蓄を増やしたい
• 子育て環境を重視したい
• 地元にUターンしたい、親の近くで働きたい
• 都会の競争に疲れた、もっと落ち着いた働き方がしたい

一般の業界では、「地方＝仕事が少ない」という悩みもありますが、
**タクシー業界は“全国どこでも需要がある”**のが強み。

また、以下のような制度も活用できます：
• 地方勤務でも、二種免許取得は会社負担
• 社宅・引っ越し支援制度ありの会社も多数
• 希望エリアでの就職支援サービスもあり

「都市部で苦戦していたけど、地元に戻ったら逆に収入が安定した」という事例も少なくありません。

転職先を選ぶとき、「月収」だけで判断していませんか？
実際の生活に影響を与えるのは、収入と支出のバランスです。
• 地方でも、エリアによっては十分に稼げる
• 生活コストが安いぶん、“実質手取り”は都市部以上になることも
• 自然や家族との時間など、お金以上の価値が手に入る

タクシー業界は、場所を選ばず、あなたらしい働き方ができる業界です。
もし「都会の生活に疲れた」「もっとゆとりがほしい」と思っているなら──
地方という選択肢を、ぜひ一度検討してみてください。