個人タクシーになるには?開業までの流れと必要な準備

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個人タクシーになるには?開業までの流れと必要な準備

タクシー
~開業までの流れと必要な準備~

「いつかは個人タクシーで自由に働きたい」
「会社に属さず、自分のペースで収入を得たい」

そんな夢を持つタクシードライバーは多く、実際に一定の経験と条件をクリアすれば“個人タクシー”として独立開業することが可能です。

今回は、個人タクシーとして働くメリット・デメリットを踏まえつつ、開業までの具体的な流れと必要な準備をわかりやすく解説します。

1. そもそも「個人タクシー」とは?

タクシー業界には、「法人タクシー」と「個人タクシー」という2つの働き方があります。それぞれに特徴があり、働き方や収入の仕組みが大きく異なります。

◆ 法人タクシー(会社員型)

法人タクシーは、タクシー会社に雇われて働くスタイルです。車両は会社が用意してくれますし、整備や保険の管理も会社が担当します。勤務時間はシフト制で、会社のルールに従って働くことになります。

売上に応じて歩合給が支給されますが、会社のサポートが受けられる分、営業収入の一部が会社に入る形になります。


◆ 個人タクシー(独立・自営業型)

個人タクシーは、会社に属さず、**自分で事業を営む“個人事業主”**という立場になります。営業許可を取得し、自分で車両を用意して営業します。売上はすべて自分のものになりますが、保険・燃料・車検・整備などの費用もすべて自己負担です。

勤務時間や休みの取り方は完全に自由で、自分のペースで働きたい人に向いている働き方です。その一方で、集客や経理管理など、会社に頼れない部分は自分でこなす必要があります。


2. 個人タクシーのメリットとデメリット

◎メリット:
• 働く時間・休日を自分で決められる
• 売上=収入になるため、頑張りがすべて自分に返ってくる
• 定年後も続けやすく、マイペースで長く働ける
• 法人に比べて自由度が高く、固定客を獲得しやすい

△デメリット:
• 開業までに一定の経験・年数・条件が必要
• 車両の購入やメンテナンスなど経費はすべて自己負担
• 運行管理・帳簿・確定申告など、事務作業も発生
• 集客・安全対策などをすべて自分で管理する必要がある

「自由と責任がセット」になる働き方ですが、地道に準備をすれば年収500万〜600万円超も目指せる仕事です。


3. 個人タクシーになるための主な条件

国土交通省が定める「個人タクシー事業免許」の取得には、以下のような要件があります(※地域差あり)。

✅ 基本的な要件(多くの地域で共通):
1. 年齢制限:原則65歳未満で申請(地域により条件付きで70歳までOK)
2. 運転経歴:10年以上の運転経験(またはタクシー経験が10年以上)
3. 無事故・無違反:直近2〜3年の重大違反がないこと
4. 健康状態:健康診断により業務に支障がないこと
5. 営業区域での法人タクシー経験が必要(多くは5年以上)
6. 住民票のあるエリアでの開業を基本とする

※タクシー乗務経験があれば、10年未満でも特例的に申請可能なケースもあります。


4. 開業までの流れ

個人タクシーとして営業を始めるまでの一般的なステップをご紹介します。

◆ ステップ1:要件の確認と準備

まずは、自分が上記の開業要件を満たしているかを確認。地域によって条件が異なるため、最寄りの運輸局に事前相談するのがオススメです。


◆ ステップ2:個人タクシー試験の受験

多くの地域では、開業にあたって**「個人タクシー試験(学科・面接など)」の合格が必要**です。
• 内容:法令、運転マナー、営業知識、適性確認など
• 対策:各地にある「個人タクシー予備校」や独学でも受験可


◆ ステップ3:車両の用意・整備

営業用の車両(黒または緑ナンバー)を自分で用意し、タクシーメーター・無線機・表示灯などを装備します。
中古車を選べば初期費用を抑えることも可能です。


◆ ステップ4:必要書類の提出・営業許可申請

以下のような書類を提出して営業許可を申請します:
• 個人タクシー事業申請書
• 運転経歴証明書・無事故証明書
• 営業区域の住民票・事業計画書など

許可が下りるまでに1〜2ヶ月程度かかることが一般的です。


◆ ステップ5:開業・営業開始!

営業許可が下りたら、税務署に開業届を出し、個人事業主として営業スタート。
必要に応じて青色申告の申請、会計ソフトの導入、保険手続きなども行います。


5. 独立後の「成功のカギ」は?

個人タクシーとして収入を安定させるためには、以下のような工夫がカギになります。
• リピーターや常連客の獲得(名刺配布・丁寧な接客)
• アプリ配車サービスの活用(GO、S.RIDEなど)
• 地元の動線・イベント情報の把握
• 定期契約(企業・個人)を持つことで安定収入化
• 収支管理・節税対策などの基本的な経営知識

「運転だけ」ではなく、“経営者”としての視点を持つことが、長く安定して働くためのポイントになります。


まとめ|「いつか独立したい」を現実にするために

個人タクシーは、自由な働き方を実現できる“プロドライバーの最終形”とも言える道。
すぐに開業できるわけではありませんが、タクシー会社でしっかり経験を積み、条件を満たせば、将来的には自分のペースで、高収入を目指しながら働ける選択肢が広がっています。


✅この記事のまとめ:
• 個人タクシーは会社に属さず“自分で経営”する働き方
• 開業には運転経験・無事故・年齢などの条件が必要
• 開業までに試験・申請・車両準備など段階的な準備が必要
• リピーター獲得・アプリ活用・会計管理が成功のカギ
• 経験と計画があれば、安定+自由を手にできる仕事

「いつか独立したい」と思っている方は、まずはタクシー会社での経験を積みながら、未来の選択肢として準備を始めてみませんか?

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